
《新生BORO!》
前作から、約4年。徳間ジャパン移籍後、CDアルバムとして始めて発売された『BOY』はそう印象づけるに充分なアルバムだった。
このアルバムからは、伝説の名曲が生まれている。
『やさしく 愛して・・(M1)』だ。
沢田研二氏に提供したこの曲については、かつてライナーノーツに詳しく書いたところだが、一曲目から、この強烈な先制パンチ!
BOROファンにとっては、いきなりのノックアウトだ!
しかし、『BOY』は、『やさしく 愛して・・』だけのアルバムではない。
このアルバムは、とにかく詩が充実している。BOROの言葉がほとばしり出ている。
まるで、次から次へとわいてくる魂の言葉を、書きとどめるのももどかしげに、珠玉の言葉の数々が生み出されている。
そしてその言葉の一つ一つが、それぞれの曲の世界観、ストーリー性に命を与えているのだ。
♪ あの ロックンロールの頃を忘れてはいけない ドラマチックに燃えながら ダイヤモンドみたいに強くなろうとしていたあの頃を・・ ♪
(『HEY,BOY(M6)』より)
♪ どこにでもあるような街の姿だけど ただ一つ違うのは ここは君が住んでいる ♪
(『線路に架かる橋(M10)』より)
そして、その詩をのせるBOROのメロディーは、この時期一つの頂点を迎えたと言っても過言ではないだろう。
『やさしく 愛して・・』や『悲しまないで(M8)』のバラードはもちろん、『ROCKE'N ROLLER(M2)』や『HEY,BOY』といったアップテンポの曲も含めて、そのメロディー展開の美しさは、心の奥底深くまで詩を届け、切なく魂を揺さぶるのだ。
サウンドは、まさに原点回帰!
エフェクトで飾り立てたり、編曲に懲りすぎることのない”ROLLING CLUB BAND”の”楽器そのものの音”がBOROの”魂”のボーカルを生かし切っている。
また『やさしく 愛して・・』『ハングリーボーイ(M3)』『BOYの口笛(M7)』『悲しまないで』『ベンチ(M9)』で聴くことの出来るBOROの12弦ギターの音色も、このアルバムのサウンドを印象的なものにしている。
BOROは信頼のおける仲間が紡ぎ出すその音の世界を、まるで、やんちゃな少年(BOY)が遊ぶように、所狭しと飛び回っているかのようだ。
永遠の少年BOROから、こどもの心を忘れかけた大人達へ・・。
『さぁ!そんなしけた顔しとらんと、ここにきて、オレと一緒に遊ぼうや!』
『BOY』のメッセージは、今も色あせない。
【 データボックス】 『BOY』(BORO 7thアルバム)
メディア:CDアルバム
発売日 :1988年4月25日 (再生産版:1999年11月25日)
発売元 :徳間ジャパン
All Songs Written By BORO
EXPECT M-5 Written By ELVIN & BORO
M-11 Written By FUKAMACHI
arrengement :BORO & ROLLING CLUB BAND
-Musicians:-
《BORO & ROLLING CLUB BAND》
BORO:Lead Vocals, 12 Strings Guitar
UTAN:Drums, Percussions, Chorus,Whistle
HIROSHI:Drums, Marimba
KANAZAWA:Bass
SHIGEO:Bass, Cello, Chorus, Whistle
FUKAMACHI:Keyboards, Chorus,Whistle
ELVIN:E.Guitar, Ac.Guitar, Chorus, Whistle
-STAFF-
Directed by MASAHIRO SHINOKI
Recorded & Mixed by SHOICHI HARA
Assist:KEITARO NONOMIYA, TAHASHI UETUKI, TOSHIMI NANSEKI
Management & Artist Promote by HIROYOSHI MATSUMOTO
Artist Management by MASAHIRO INAMURA
Desined:KAKI-KUN
Illustration:BORO
Recorded at YAMANAKAKO STUDIO
STUDIO SHANGRI-RA
DELTA STUDIO
Production:CENTURY PROPESSIONAL
Associate Producer:TETSU KAWASHITA
Special Thanks to MORIDAIRA GAKKI(Mr.YAMAGUCHI )
PEARL DRUMS Co.(Mr.ENOKIDO)
CARRY HOUSE PecoPeco(MIYAKO)
《 曲目 》
M1 ○やさしく 愛して・・・
M2 ROCKE'N ROLLER
M3 ハングリー・ボーイ
M4 リンデンバンの歌
M5 あて名のない手紙
M6 HEY,BOY
M7 BOYの口笛
M8 ○悲しまないで(DON''T LET YOU DOWN)
M9 ベンチ
M10 線路に架かる橋
M11 Going Home to Tokyo
○印の曲は現在、ユニバーサルミュージックジャパンレーベルの次のCDで聴くことが出来ます。
『30周年記念ベスト・アルバム』品番:UPCY-6580/1